HSRP 基礎編:(12) HSRP ルーターのインターフェイス・トラッキング

HSRP はサブネット内で動作するプロトコルです。ルーターのインターフェイス毎に設定するプロトコルなので、同じルーター上であっても、他のインターフェイスの状況は関知しません。

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下図では、Router-A のインターフェイスe1/0 のリンクがダウンしています。
しかし、e0/0 インターフェイスはリンクアップしており、HSRP Hello メッセージの送受信には支障がないので、Router-A はActive Router であり続けます。

端末からのパケットはRouter-A に送られ続けます。

Router-A のルーティングテーブル上の中継先がRouter-B のe0/0 インターフェイス(192.168.1.200)に変わると、Router-A はパケットをRouter-B へ中継するようになりますが、ルーター1台分の余計なホップ(Router-A)が介することになるので、効率がよくありません。

hsrp-a12-1.png

インターフェイス・トラッキング機能を使うと、そのような状況を回避できます。

下図では、Router-A に、standby 10 track Ethernet1/0 10 が設定してあります。
このコマンドは、「Ethernet1/0 がダウンしたら、スタンバイ・グループ10のプライオリティを10下げる」という意味です。

プライオリティが10下がって90になったHello メッセージをRouter-B (プライオリティ95)が受け取ると、Coup メッセージを送信して、自身がアクティブ・ルーターになります。

※ インターフェイス・トラッキングを利用するには、Router-B でPreempt が設定されていなければいけません。


hsrp-a12-2.png