HSRP 基礎編:(4) HSRP Hello メッセージの交換

HSRP のスタンバイ・グループに参加しているルーターは、自分がアクティブ・ルーターとなる必要があるのか、スタンバイ・ルーターとなるべきかを判断するため、メッセージ(パケット)を交換しあいます。
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「交換」とは言っても、グループに参加している他のルーターが存在することを事前に教えられているわけではないので、相手を指定してメッセージを送信することはできません。
メッセージは、サブネット内のすべてのルーターが参加しているマルチキャスト・グループ(224.0.0.2)へ送信します。
このメッセージは、Hello メッセージと呼ばれ、3秒毎に送信されます。Hello メッセージの送信間隔は、Hello Time というパラメータで調整できます(1~254秒)。


アクティブ・ルーターが居なくなったら

アクティブ・ルーターに何らかの問題が発生してHello メッセージが送信されなくなったとします。スタンバイ・ルーターは、アクティブ・ルーターからのHello メッセージを最後に受信してから10秒経過すると(Hold Time が10秒の場合)、アクティブ・ルーターが居なくなったと判断し、自分がアクティブ・ルーターとなります。
Hold Time は、Hello メッセージを受信しなくなってから何秒経過したら、アクティブ・ルーターが居なくなったと判断するかを指定するパラメーター(秒数)です。デフォルトは10秒ですが設定を変更することもできます(1~255秒)。

Hello メッセージを送信するのは、アクティブ・ルーターとスタンバイ・ルーターだけです。3台目以降の「その他大勢」となるルーターは、自分ではHello メッセージを送信せず、アクティブ、スタンバイ・ルーターのHello メッセージを受信することで、スタンバイ・グループの状態を知ります。

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Hello メッセージは、スタンバイ・グループ番号やバーチャルIP アドレスなどの、HSRP の設定情報も運びます。詳細は後述します。