HSRP 実践編:(1) HSRP を設定する前の状況を確認する

ここからは、実際にHSRP をルータに設定してきます。まずは、HSRP を設定する前のネットワークの状況を確認しましょう。


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Router-A からRouter-D 、4台のCisco ルーターがあります。

hsrp-b1-1.png
Router-A、B、D はIOS バージョン12.4、Router-C はバージョン12.0 で動作しています。バージョンによって設定可能な項目と、show コマンドの出力が異なるのを確認するためです。

Router-A、B、C は、192.168.1.0/24 というサブネットに、インターフェイスe0/0 を介して接続しています。
Router-D は、他の三台のルーターとシリアル回線で接続されており、それぞれ別なサブネットです。シリアル回線の速度はすべて64kbps です。

各ルーターではルーティング・プロトコルにOSPF が採用されており、すべてエリア0に参加しています。特に明記しない限り、どのルーターも必要な経路をすべて持っているものとします。

PC-1 からPC-3、3台の端末は192.168.1.0/24 に所属しており、それぞれRouter-A、B、C をデフォルト・ゲートウェイとしています。各PCから他サブネットへ送られるパケットは、それぞれのデフォルトゲートウェイによってルーティングされます。


hsrp-b1-2.png

Router-A に不具合が発生すると、PC-1 のパケットはPC4 へ到達する手段を失ってしまいます。

hsrp-b1-3.png

デフォルト・ゲートウェイは静的に設定されているので、このような状況に自律的な対応をすることができません。

ここからHSRP の設定を開始します。